ただのブロガー界の二刀流の話

とてもありがたいことに
「edamame.」というメディアサイトで、コラムの連載が決まった。
やはり”才能”という輝きは埋もれてしまっていても、その眩しさゆえに、
すぐに見つかってしまうものなのだろう。

だが、これによりこれからは「edamame.様」のほうと、
この「ただの俺日記」の2つのブログを
更新していかなければならない形となってしまった。
メディアのブログと趣味の個人ブログ・・・つまりは二刀流。
「takaさんは、ブロガー界の大谷翔平ですね!」
と言われてもこれはしょうがないことであろう。
そうです、俺がブロガー界の大谷翔平です。

もちろん、こちらのブログとは違い、
edamame.様のほうは金銭が発生していることなので、
無論そちらに力を注がなければならないことは事実なのだが、
こちらのブログも大切にしていきたいので
なんとかして2つのブログを頑張ろうと決意した次第だ。

「なんつーの、やっぱ1人でも多くの笑顔が見たいじゃん?」

俺は心優しい男である。

しかしながら、「文章でお金を稼げるようになりたい」と思い、
今まで書き続けてきたのだが、まさか自分の文章がお金になる日がこようとは。
やはり何事も諦めずに続けることは大事なのであろう。

そんなわけなので、これからは更に頑張っていきたいのだが、
早くも書くことがないという現実に俺は今現在、アへ顔ダブルピース状態である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただの風邪を引きましたの話

風邪を引いていた。

いや、厳密にいうと、風邪を引いている。

 

思えば20代の頃は冬とはいえ、全裸で奇声をあげながら
パンツをプロペラの如く振り回し、町内を夜な夜な走り回っていたものだが、
やはり30代ともなると体にガタがくるのであろう、
寒いのとかまじむり~である。

そんなわけで、とてもじゃないがブログの更新をしている状態ではなかった。
ここ数日ピタリとブログの更新が止まっていたため、
てっきり、この世に3~4人はいると言われる熱心な女性ファンから
「takaさんどうしたんですか?心配です」といったメールが
殺到するかと思っていたのだが、
誰からもそんなメールなど届くことはなかった。


しかし、残念がることではない。

よくよく考えてみれば、
今の連絡手段の主流はラインである。
きっと今どきの女性達はメールの送り方が分からないのだろう。
缶切りの使い方も知らない世代がいるくらいだ、
メールの送り方がわからなくても不思議ではない。

それか、寝込んでいる数日の間に
俺の家だけ強力な電波障害でも起きていたのだろう。
それならば誰からも心配をするメールが届かなかったのも納得がいく。

そんなことを思いつつ、今度はラインで友達の女性に
「風邪を引いた、看病してくださいまし」というメッセージを送った。
するとやはり、主流のラインだけあってすぐさま既読がつき、
「うるせぇ、しね」という俺の体調をとても心配した返事がきた。
皆様には大変わかりづらいだろうが

つまり、
うるせぇ=静かにして
しね=暖かくして寝ていてね

 

という遠回しのメッセージだと俺はすぐさま気が付いた。
やはり持つべきものは友であろう。

俺はこのメッセージをもらった後に、すぐさま布団に入り、
眠ったのだが、起きたらなぜだか枕が濡れていたのは、
風邪を引いたことにより汗をかいただけなのか、
それは涙によるものなのかは永遠の謎である。

 

ただの40000円のダウンの話

ナノユニバースのダウンを購入した。

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流行に敏感で”いつでも20代女子!”をテーマに、女性向けに
オシャレなファッションを逐一紹介してきた
このオシャレファッションブログであるが、
近頃、洋服の話題をめっきりしていなかったので、
今日は”埼玉のオシャレアイコン”こと俺が、冬用に
購入したダウンを紹介したいと思う。

このダウンは、皆様はご存じないと思うが、
オシャレファッション通販サイトであるAmazonで購入した。
ここは俺の極秘オススメオシャレファッションサイトのひとつでもあるので、
是非ともオシャレを目指している若者達には使って頂きたいところである。
なんか洋服のほかにも本とか家電とか扱ってるらしいよ。

”洋服を通販で”というようなことを書いてしまうと、
中には「洋服を通販はないわ」と否定的に思う方もいらっしゃるだろうが、
俺はドン小西を「おい、正紀」と本名で呼び捨てにできるくらいの
ファッションキングでもある。
そんな俺にかかれば、実物を見るまでもなく画像だけで
自分に似合うかどうか、さらには生地の肌ざわり、質感、色味までも
瞬時にイメージできてしまうのだ。
俺から言わせれば、わざわざお店に足を運ぶ人など
スカウターをいつまでも使っていたベジータみたいなものである。

これで、俺がお店に足を運ぶまでもないことは
分かってもらえたことだろう。
勘違いしないで欲しいが、洋服屋の店員にびびっているわけではなく、
足を運ぶ必要がないだけなのだ。

 


ちなみにこのダウンは40000円であった。

決して、まさかダウンごときが40000円もすると思ってなく、
「え?これが4000円?買う買う」と値段を間違えて
カード払いにし、届いたときに料金の間違いに気づいたわけではない。
きっと現在の日本は深刻的な生地不足に悩まされているのか、
このダウンはナノさんとユニバースさんの2人で1から
手作りか何かしているのだろう、
おそらくナノユニバースというブランドは
街の小さい洋服屋さんに違いないと俺は睨んでいる。
だとしたらこのダウンが40000円という値段にも納得だ。
俺はこのナノユニバースというブランドを
応援するために40000円を払ったといっていいだろう。


本日、さっそく届いたので着てみたのだが
さすが40000円だけありとても暖かいし、生地も丈夫そうである。
これで今年の冬はおろか、この先10年は大丈夫であろう。
しかしながら、いくら体が暖かくても、
なぜだか懐だけ寒いのは気のせいだろうか?

 

ただのスカイダイビングの話

友人に誘われスカイダイビングに行ってきた。


3万円という高額費用に最後まで参加をためらっていたのだが、
ネットで体験者のコメントを読んでいると、
みなが「飛ぶと人生観が変わる」と書いていたので
どのように変わるのか気になり、参加を決めた。

もしかしたら風圧で瞼がくっきり二重になり、
顔もシャープになって、地上に降りてきたときには
俺の顔は、伊勢谷友介のように凛々しい男になっているかもしれない。
もしくは山崎賢人のように
可愛い系になっている可能性も十分にあるだろう。
このようなことになれば、
まさに人生観が変わったといってもいいだろう。


スカイダイビング場につくと、さっそく講習が始まった。

公式サイトには
「初心者安心、じっくり講習、不安がなくなるまで教えます!」
ということが書いてあったのだが、実際は
俺よりも年齢が若いであろう茶髪にピアスのいけいけのお兄さんが

「飛ぶときはアゴあげる、
飛んだらエビぞりになって肩叩いたら手を広げる感じで、よろしく」

と言うだけの講習であった。
本当にこれだけで終わった。
俺が死を覚悟した瞬間でもあった。

その後、ものすごく小さいセスナに20人ほど詰め込まれ、
いよいよ空に旅立つことになった。

セスナ内は狭いこともあり、
後ろの人が足開いて、その開いた足の中に人が入り、
またその人が足を開くというような形になっていたのだが、
もちろん参加者には女の人もいるわけで、
その人を股の間にいれているラッキーボーイも何人か見受けられた。
ちなみに俺の股の間に入っていたのはおじさんであった。


10分、15分経っただろうか。
これからいよいよセスナからダイビングというところで
衝撃のアナウンスがされた。

「上空の風が強いため、一度地上に戻ります」

その後、地上に戻り1時間ほど待機したのだが、
上空の天候が思わしくないようで、そのまま中止になってしまった。


結局、俺の初スカイダイビングは
股の間におじさんを入れる苦い思い出だけで終わった。

 

ただの謎の珍現象の話

両足のすねの一部にまったく毛が生えなくなるという
謎の珍現象に悩まされている。
なんなら部分脱毛しているくらい徐々に
つるつるになってきていると言ってもいいだろう。

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脱毛といえば、以前から髭の脱毛には通っているのだが、
まさかその効果が髭を通り越して、
すねの一部にまで到達しているのだろうか?
確かに「最近、あまり脱毛効果を感じないような」と思っていたのだが、
すべてすねのほうにその効果を持っていかれてたとしたら納得だ。


いくつか考えられる要因のひとつとしては、老いである。
人は年齢を重ねるとともに頭頂部から薄くなっていくものだが、
俺の場合は、その逆のパターンで足側から
薄くなっていっているということもあるだろう。
そうだ、誰が頭から薄くなると決めた。

ほかの要因として、最も可能性があるのが妖怪説だろう。
「日々妖怪の種類は増え続けている」ということを聞いたことがあるので、
まだ誰にも知られていない
新種の妖怪”両足のすねのところの一部をつるつるにする小僧”の
仕業によって、夜な夜なすねを剃られているということもありうるはずだ。


そのほかに心当たりがあるとすれば、この頃、
お昼にカフェでパンケーキとコーヒーを食べたり、
おしゃれな雑貨屋に寄ったり、部屋をシトラスの匂いで満たしたり、
高めの化粧水と乳液を買ったり、
ジェラートピケの部屋着を使用したりしているので、
あまりの女子力の高さに体が
「あれ?この人は女の子じゃないのか?」と勘違いをして、
体毛を薄めにきている可能性も否定できないであろう。

このまま体が勘違いしたままでは、体毛だけに限らず、
ナイスバディにもなりかねないので、
ザ・男とわかるよう、急に「おいどんは、」「ごわす」などという
薩摩弁を多用することになるかもしれないが、
それは己の体の女性化にストップをかけるためで
あるので我慢して頂きたいでごわす。


一体原因は何なのだろうか。
俺のこの現象を知る一部の人達からは
「ズボンの裾で擦れて、毛が抜けているだけなのでは?」と囁かれているが、
謎は深まるばかりである。

 

ただの今年もこの時期が来てしまったか・・の話

健康診断で採血をされると、
必ず貧血を起こし毎回倒れそうになるため、
「俺は必要最低限の血液で生きているエコ人間なんだ」と思い、
今までやり過ごしてきたのだが、以前の診断で
「血管迷走神経反射」という症状を
俺は起こしやすいということが判明した。


そもそもみなさんは、
古代ローマから伝わるといわれる
拷問・採血をご存知であろうか?
細い針を血管に打ち込みおびただしい量の血を抜くという、
考えただけでも恐ろしい拷問のことである。

俺はこの”採血”というやつが大嫌いだ。
採血をするか、ウンコまみれのパンツを食べるかどちらかを選べ、
と問われようものなら、
間違いなくウンコまみれのパンツをもしゃもしゃと食べるであろう。
なんならば、「採血をするか、ウンコ・・」辺りで、早々に
「ウンコにしますウンコにします」と言ってしまうほどだ。


数年前の健康診断に至っては、
廊下でぐったりしていたところをたまたま看護婦に見つかり、
「せ、先生・・・先生!!」とその看護婦が大声で医者を呼び集め、
健康診断を受けていた他の社員やら、医者やらで俺の周りが
すごい人だかりになってしまうという
黒歴史を作り上げてしまった。
このことを未だに思い出す度に、枕に顔を埋めて足を
バタバタしたくなるほどの恥ずかしい出来事であった。

そして、この事がきっかけで
いつの間にやら「貧血の貴公子」との異名を
襲名した俺としてはなんとしても無事に
乗り越えなければならない1年に1度の試練なのだ。


そして、ついに今年もこの時期がきてしまった。
今年は果たしてどんなことが起こるのか。

 

みなさんには、是非とも無事を祈っていて頂きたい。
俺、この採血が終わったら・・・結婚するんだ。

 

ただの新たなキラの可能性の話

朝、駅で電車を待っていたら、
俺のすぐ横にぴたりと女子高生が並んできた。

”ぴたり”と書くとまるで密着しているかのような表現だが、
本当にお互いの服がくっつくくらいのぴたり感であった。
通勤時間帯ではあるものの、いつも利用している駅は急行が止まらないので、
人で特に混雑をしているというわけではない。
なので、なぜこの女子高生がこんなにも俺と距離を詰めてくるのか、
最初はまったくの謎であった。

 

しかし、俺はすぐに勘づいた。

「あ、俺のことが好きなんだな」と。

そういうことには鋭いのですぐにわかってしまった。

 

確かに俺は178㎝の高身長に加え、スラリと伸びたキリンのように長い脚、
”和製・シュワルツェネッガー”と呼ばれるほどの筋肉質な肉体、
そして、ゆるキャラのようなユーモアに溢れた顔、
まったくセットしていないボロクソ髪型、
枯れた大地のようにカサカサした肌、
水質汚染によって死んだような魚の目等々、
生憎どれを取っても女性から惚れられる要素しか
持ち合わせていない男である。
コンビニの店員しかり、この女子高生しかり、まったく俺は罪深き男だ。


「かー、参った参った、23歳以下は恋愛対象外なんだけどな」
「まあ、でもあれよ、法が許せば、法が許せば全然あれだけども」

などと色々と妄想を膨らませていると、
「もうすぐ電車が来ます」という駅構内アナウンスが流れた。

 

その瞬間であった。

その女子高生は、「はっ!」と何かを思いついたかのように、
バックから手帳とペンを急いで取り出すと、そこに何かを書き出した。


俺は思った。

「これは、連絡先だな」と。
渡されたら、ちゃんと「ありがとう」って笑顔で言おう・・・
そういえば、女性の前で笑うのは久しぶりだな・・・

そう思っていたのだが、
そんな予感は的中することなく、電車が到着すると
女子高生は何事もなかったかのように車両の端の方まで去って行ってしまった。


一体なんだったのだろう。

 

車内で一人悶々と色々な思考を巡らせた結果、
「もしや、あの手帳はデスノートだったのではないだろうか」という、
ひとつの結論に辿り着いた。

彼女が「はっ!」と何かを思いついたようにしていたのは、
きっとその瞬間に死神の目と取引でもしたのだろう。
そして、その目を通じ、俺の名前がわかると
「takaファック、takaファック!takaくせぇ!takaまじドブ野郎!」と
ひたすらそのノートに書きこんでいたのではないだろうか。

 

そうか、あれはデスノートだったんだ・・・
そう考えると、なぜか心臓がドキドキしてきて、
冬空だというのに、電車の中で一人だけ異様に汗をかいてしまった。


その後、どうにか今日は死なずに過ごせたようだが、
デスノートは死の時間も操れると聞くので、まだ安心はできないだろう。

もしも、これから俺と音信が途絶えるようなことがあれば、
「新たなキラが表れた、そしてそれは女子高生だ」ということを
この日記を読んだ方には、是非とも世間に公表をしていただきたい。


では、よろしく頼む。

 

ただのモデルと分かり合う男の話

幼少期はヒマラヤの雪男に育てられ、
今までウホウホと裸同然で過ごしてきた俺であるが、
さすがに寒くなってきたので部屋で着る服を買ってきたウホ。
オシャレ的に言うところのルームウェアである。

 

行ったお店は、可愛らしい感じのところだったので、
店員には「とんでもねぇ汚ねぇおっさんが来たもんだ」という顔でみられたが、
そこはハリウッドデビューも間近と言われる技巧演技派の俺、
「あれ~、確かこんなのが好きって言ってよなぁ」と
彼女へのプレゼントを買いに来た彼氏を巧みに演じることによって、
この場を乗り切ることができた。
あまりの熱演ぶりに、あそこにいる全員が
「まるで彼女がいるように見えた」と言っていたとかいないとか。
”芸は身を助ける”とはよく言ったものである。


色々と物色をした結果、よくわからないけど、
オシャレだし肌触りが高級タオルケットみたいで
ふわふわして気持ちいい、と理由でジェラートピケのパーカーにした。

 

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後ほどわかったことだが、どうやら
これは有名モデルも愛用している有名なメーカーのようである。
そんなことをまったく知らずにこの商品をチョイスしてしまうあたり、
やはりモデル同士わかりあうものがあるのだろう。
なんつーの、俺が服を選んだっていうか、服が俺を選んだみたいな?

これの他に、色違いの黒も購入したので2着で15000円ほどしたのだが、
年収2京円の俺にとってはお賽銭のような金額である。
はあ、給料日前なのにきついなあ、なんてまったく思っていないし、
明日からしばらくお昼はコンビニのパンだな、なんて全然思っていない。

 


さっそく着てみたが、
やはりもこもこしていて気持ちいいし、
非常に暖かいので満足だ、今年の冬はこれは大丈夫そうである。

これは是非、雪男の父にもプレゼントしたいと思う。

 

ただのパニーニを知っているか?の話

地元の駅前に新しくコンビニができ、
ほぼ毎日のように利用しているのだが、
そのコンビニの20代前半くらいのレジの女性店員が
お釣りを貰おうとする俺の手を、
両手で包み込むようにして毎回お釣りを渡してくる。


きっと、彼女は俺のことが好きなんだと思う。


「それはよくある勘違いですよ」
「精神科に行ったほうがいいですよ」
「takaさんはゲロ不細工だから、ありえないですよ」と
中には言う人もいるだろうが、彼女は会計が済むと決まって、
微笑みながら「いつもありがとうございます」とまで
言ってきてくれる、これは間違いなく気があるだろう。
これが勘違いでなるものか。


こうなってくると、みなさんは、
なぜ彼女がゲロ不細工なtakaさんに恋をしたのか、
という要因が気になっていることと思う。
推測するに、このコンビニではブラックコーヒーと
パニーニを毎回購入するのだが、数ある商品の中から、
パニーニを選ぶという常人の男共では到底辿り着かないであろう、
俺の洒落たセンスに彼女は心を奪われてしまったものと思われる。

ちなみに言っておくが、パニーニとは、
打率216.HR13本くらいの千葉ロッテにいそうな助っ人外国人のことではない。
なんかオシャレな焼き目の入ったパンのことだ。

異性に「好きなパンの種類は?」と質問をされたときなどには、
少し溜めてから「うーん、パニーニかな」とでも呟けば、
すぐさま女性が服を脱ぎだすレベルのオシャレキーワードなので、
モテないキミたちには是非とも覚えていてもらいたい言葉である。

 


次回、利用した際に、
またいつものように両手で包み込むようにしてお釣りを渡されたら、
いよいよ思い切って「え、あれ?俺のこと好きだよね?」と言うつもりだ。

99%大丈夫だとは思うが、1%の確率で
台所の三角コーナーを見つめるような目で「は?死ねよ」と
言われる可能性もありうるだろう。
もしそうなった場合は、
その場でパニーニを故意に喉に詰まらせ、自害しようと思う。

 

絶対、大丈夫だけど。

 

 

ただの松本零士と友人との話

友人が銀河鉄道999宇宙戦艦ヤマトの作者である
松本零士トークショー&サイン会に参加したようで、
そのとき撮影した松本零士との2ショット写真を見せてきた。

ちなみにこのイベントは、松本零士のウン万円の絵を
購入したもののみが参加できるという限られたセレブイベントだそうだ。

 

こういうことを書くと
松本零士なんて素っ裸にして、100人の全裸のおじいちゃんの中に
混ぜたら絶対見分けが付かないじゃないか!
そんな人の絵にウン万円も出すなんて・・・!」
と言い出す心ない方が決まって現れるのだが、
それはとても残念な限りだ。
あなたはもっと松本零士の素晴らしさをしるべきである。
ちなみに俺も将来、
漫画家になった際にはこの手法でボロ儲けをするつもりだ。


そして、見せてもらった2ショット写真であるが、
せっかくの記念だというのに、友人の横に写る松本零士の顔は、
まるで目の前で愛犬が撲殺されているのを黙って見ているかのような、
感情をすべて失った顔をしていた。
「何でだろう、何で松本零士は笑ってくれなかったんだろう」と
友人はとても悲しがっていた。

2人で話し合った結果、
「きっと松本零士には課金システムが採用されていて、
絵をたくさん買うごとにだんだんと表情が笑顔に近づいていくのだろう」
という結論を導き出した。

銀河鉄道999にちなみ、購入総額が999万になった暁には、
肩を組んで笑顔でピースサインをしてくれるに違いない。


「そうだったんだ・・・俺、もっと絵を買わなくちゃ・・・」


そう力強くつぶやいた友人の目は、
まるで、遥か彼方のイスカンダル星を見つめる古代進のような逞しさであった。

 

ただの渋谷になりたい男の話

渋谷に行ってきた。

 

渋谷といえば、大都会・埼玉に住む俺でも多少気後れしてしまう
ほどのネームバリューを持つオシャレシティである。

前日、友人に「明日、渋谷に行く」という趣旨の連絡を入れたところ、
「あそこはスーツじゃないと入れないよ」と忠告を受けたが、
実際は、普通の洋服でもすんなりと入れたのでみなさんも安心して欲しい。

 

渋谷に降り立ち、しばらく歩いていると、
顔の大きさが子猿のグーくらいしかない綺麗な女性が、
カメラマンとモデル撮影だか何かをしていた。
さすが”小石を投げればモデルに当たる”と言われる渋谷だ。

子猿のグー100個分の顔の大きさを持つ俺も、
カメラマンから「デルモしませんか?」とスカウトさせる可能性も
否定できなかったため、念のためその近くを軽く2,3回往復してみたのだが、
声をかけられるどころか見向きもされなかった。
ちなみに俺は水着までならいつでもやる覚悟なので、
ワニブックスの関係者様が居ましたら、すぐさま声をかけて頂きたい。

 


その後、用事を済ませ、おでん屋に入ったのだが
今日は暑かったせいなのか、デニム切り裂き魔にやられたせいなのか、
女性の店員がみんなホットパンツであった。

硬派な俺はそのホットパンツ姿の店員達を、
イヤらしい気持ちなどまったく持たず、
「夜は冷えるだろうし、風邪を引かなければいいが」と
心配をした目でずっと見つめていたのだが、
メニューを見ずにそんなことをしていたためか、
気が付いたらおでんの具をすべて注文していた。

同席していた友人から「変態野郎が」と言われたが、
俺は硬派な男である、これはまさに優しさが仇になった形だ。

 


それにしても渋谷の店員はみんな綺麗で
可愛らしい人ばかりであった。
というより、渋谷にいる女性がみんな綺麗であった。


「俺は、渋谷になりたい・・・」


そう心の中でつぶやき、渋谷を後にした。

 

ただの怪しい人物じゃないからの話

普段、知らない人物から挨拶などされないのだが、
少し前を歩いていた小学1,2年生くらいの男の子が
突然、俺のほうを振り返り、
弱々しい声で「こ、こんにちは~」と挨拶をしてきた。


犬や猫といった小動物は優しい人と
そうではない人を雰囲気で見分けられるというが
やはり人間の子供も小動物と同じく、そういうものがわかるのだろう。

俺は常ににこにこしていて、とても性格も柔らかく、
初めて会う人にもよく
「仏と見分けがつきませんね」「oh!ジャパニーズhotoke」などと
言われるくらい人を包み込むような温かいオーラを発しているため、
思わず、この男の子も俺に挨拶をしてしまったに違いない。

突然の挨拶にびっくりしたのと、シャイさが出てしまい、
「へい!」とその場ではよくわからない返事をしてしまったことが
悔やまれたが、逆に「へい!って・・・江戸っ子みたいでカッコいい」と
思われた可能性だってある。
「そうかそうか、俺も小学生から挨拶をされるまでに・・・」と
なぜだかそのときは清々しい気分に満ちていた。

 


家に帰り、さっそく
SNSで「小学生から挨拶をされた」という趣旨のコメントを発したところ、
「防犯対策の一環で、怪しい人には自分から挨拶をするよう
教えている学校もあるようですよ」という
俺を暗黒面に叩き落とすような残酷な返信を頂いた。

ネットで調べてみると、その返信通り、
”怪しい人には自ら挨拶することで、
『この子には意識されている』と相手を
動揺させる効果がある”とかなんとか書いてあった。
店員が入店時に「いらっしゃいませー」と言うのも
「店員に意識されている」「見られている」と思い込ませ、
万引きの防止に繋がっているということを聞いたことがあるが、
おそらく、あれと一緒のものだろう。


俺は仏どころか、怪しい人物と思われていたのか。

 

確かに、近所の行く程度だからと、
いかにも輩っぽい黒を基調としたラフな恰好で片手に紙袋を持ち、
もう一方の手でコンビニで購入したドーナッツを持ち、
むしゃむしゃと食べながら歩いていたのは事実である。
見る人が見れば「あいつはパンツ泥棒やってますよ」と
警察に通報していたことであろう。

危ないところだったぜ。


あとは数日後に、地域の回覧板か何かに
「黒い服を着た、ドーナッツを食べながら歩いている怪しい男」の
目撃情報などが載らないことを切に祈るまでだ。


まったく、子供っていうのは恐ろしい限りだ。
これからは挨拶をされないように、常にスキのない恰好で外を歩きたいと思う。

 

ただの同級生との差の話

本日、都内某所でまるで昭和にタイムスリップしたような
場所の一角にある、雑居ビルの一室で大学の同級会があった。

 

あまりにもボロすぎるビルだったため、
「これは騙されたわ、きっと中で壺を買わされるんだ」
「美人の女性がいて、
『takaさんは英語を喋りたくないですか?』と英会話教材を買わされるんだ」
と色々なことを考えながら、中に入ると、
知った顔をちらほらと見つけた。
どうやら、本当にこの場所で開催されるようで一安心だ。
そういえば、元々、大学自体が胡散臭いようなところであった。


みんなに会うのは7,8年振りだったのだが、
大した外見の変化もなく、大学時代と変わらないように思えた。
だが唯一、学年随一のモテ男であったA君の頭皮が、
ハゲ散らかり始めていたのがとても気になった。
学生時代は色んな女の子としょっちゅう遊んでいるような男だったので、
神様から「いい加減にしなさいよ」と
女の子を1人抱く度に、
毛根を1つ死滅させられる呪いでもかけられたのだろう。
まったく、可哀想なやつである。
その点、A君とは違い俺はふさふさなので色々と察して頂きたい。


ご飯を食べながら、みんなと話をしていると
どうやら大体のクラスメイトが家庭を持ち、

「子供のおむつ代が」
「住宅ローンが」
「子供の運動会があって」

と、大人の話題で盛り上がっていた。
外見は変化せずとも、確実に中身は成長しているようであった。

それに引き換え俺はというと、
皆が、これから貯金をどうやってやり繰りしよう、
子育てをどうしようと悩んでいる中、
秋元真夏の写真集を買おうかどうかで迷っているという体たらくぶりである。
つい7,8年前までは「うんち」というキーワードだけで
笑い転げていた仲だったというのに、
どこでこんなにも差が開いたのかまったくわからない。


思うに、俺と同級生達との差は”結婚をしているか”
”色々な恋愛をしてきたか”という差にあるように思える。
恋愛というものはやはり人を成長させることに
大きな役割を担っているものなのであろう。

 

今回、あまりの愕然とする差を見せつけられた俺は
同級会の帰り道、とぼとぼと歩きながら

「俺も大人にならねばいかん・・・」

そう決意を固めると共に、
とりあえず秋元真夏の写真集をamazonで注文した。