ただの新宿の話

今日は、用事があり新宿に行って来た。

新宿といえば、大学生の就職活動時に訪れ、
あまりにも広大な新宿の駅から外に出ることができず、
田舎者の俺は「・・おら、わがんね、帰るっぺ」と
そのまま諦めて帰宅したことがあって以来、恐怖を覚え、
今まで数回ほどしか新宿には行ったことがない。
しかし、安心して欲しい、駅からは出られるようにはなった。

 

そんな俺は本日、今年初めて新宿の地に降り立った。

今日は肌寒かったので厚着をして行ったのだが、
駅を出て辺りをキョロキョロと見回すと、
新宿を闊歩しているオサレモンスター達は、薄着の人たちが多く、
思いっきり厚着をしていたのは俺くらいであった。

「なにあの田舎者、すっげー厚着で超キモティなんですけど」

と道行く人々に思われていたに違いない。
俺は思わぬ形で、新宿から辱めを受けることになった。

これから新宿に行く田舎者達も多いことだろう、
そんな君達に俺はこうアドバイスを送りたい。
「新宿はまだ薄着だぞ、気をつけろ」


そして、「みんな薄着だ!新宿怖い!」と
駅前をオロオロ歩いていたらホスト風のスーツのお兄さんが
ティッシュを配っており、俺にも「どうぞー」と渡してきた。
生憎、ティッシュには困ってなかったので、
俺が受け取らずに通り過ぎると、

「目が合ったんだから、受け取れよな!クソがっ!」
俺に聞こえるか聞こえないかくらいのボリュームでボソッと呟いていた。

「怖っ!新宿・・・怖っ!」

俺は新宿に着いて5分で早くも帰りたくなった。

5分でこの有様だ。
おそらく、1日中新宿を歩き回ろうものならば、
恐ろしいほどの様々な事件に巻き込まれるのではなかろうか。

 

その後、用事を済ませ、帰ろうと命からがら
新宿駅から電車に乗り込むと、若者のカップルが
「いっせのせ2!いっせのせ3!」と大声で指のゲームをしていた。
きっと今、新宿で流行の遊びなのだろう。


新宿は怖いところだ。
俺は新宿にまた新たな恐怖を覚えさせられた。

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