ただの優雅にカフェで過ごす男の話

今日は、カフェに行った。

 

「休日を大人1人、優雅にカフェで過ごす」

 

こんなアダルティで素敵な休日の過ごし方を書いてしまうと、
全世界に3人はいると言われている俺の熱狂的なファンの女性達を
更にめろめろにしてしまうことだろう。
ただ、勘違いしないで欲しいのは、決して誘うような友達がいないとかそういう
寂しく悲しい理由ではないということではない。
アダルティな男たるもの常に1人で行動するのが当たり前なのだ。

と、友達とか、べ、べ別にいらねーし!である。


休日ということもあり、お店は多少混雑はしていたが
待つことなく席につくことができた。

もちろん俺が座る席は、決まって隅の壁側だ。
アダルティな男たるもの、隅が似合わなければいけないのだ。

と、言うよりこのカフェに行くと店員に決まって隅の壁側の席に案内されてしまう。
俺のアダルティ精神を理解してくれてのことなのか、はたまた、
こいつが目立つところにいるとお店の印象が悪いから」というどちらかの理由だろう。

そういえば、昔、違うカフェで店内が混んでいたので
オープンテラス席に座ろうとしたら、
あ!お客様そこは・・」と断られたことがあったが、今思うと、
ボロ雑巾のような男がテラス席に座ると、「あ、ここは雑巾屋さんかな?」と
通行人に間違えられるということだったのだろうか。

そんなことがありつつも、
隅の席に着き、ベーコンとチーズが入ったパン、そしてコーヒーを注文した。

メニューでは柔らかそうなパンにベーコンとチーズが挟んであるように見えたのだが、
実際は固いフランスパンのようなパンに挟まれ、食べるのに苦戦を強いられた。
「大袈裟でしょう?」と思われるかもしれないが、このパンで人を撲殺できるほどの固さであった。
思うにこれは俺の素敵すぎるアダルティさに嫉妬した悪意ある店員の仕業に違いない。
きっとパン粉の中にコンクリートでも混ぜたのだろう、酷い奴がいたもんである。

そんなコンクリートパンとコーヒーを食べ終わり、
会計の際にポイントカードを出すと
「期間内に500ポイントを達成されましたので本日からVIP会員となりました」と言われた。

VIPというからには、毎回席に着くたびに可愛い女性店員が肩を揉んでくれたり、
水着美女が俺の目の前でウィンクと投げキッスをしながらコーヒー豆を挽いてくれたりするのではないか、
と、そんなとてつもない待遇を期待したのだが、
現実は、”次回から会計の際に100円引きになる”ということであった。
VIPも甘くみられたものである。

 

そして俺はこの際、「パンがすごく硬かった」という文句を言おうと、
お釣りを受け取ったときに「あ、それと・・」と言いかけた瞬間、
レジの女性が「またのご来店お待ちしています!」
とてもニコニコした笑顔をしてくれた。
気付くと、俺は「はい!また来ます!」と元気よく返事をしていた。


パンが固い?なんだそれは?

 

どんなことがあろうとも、アダルティな男というものは
女性の笑顔をみると、すべて丸く収めてしまうのである。

 

 

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